2018.10.15更新

同性愛者が出会う場はどこにある?

そもそも「ハッテン場」の言葉が確認されるのは、1960年に創刊された雑誌『風俗奇譚』の記事でした。
創刊当時はSM愛好家に向けた雑誌。
そのうちにゲイやレズビアン、女装、レザー、ラバーといった性的指向少数派のための情報が掲載され、そのほかに様々なフェティシズムを取り上げるなど、切り込んだ方向性を示していました。
そのためマイノリティのみならず、ノーマル志向の人々も手にすることとなり、マイノリティに対する理解に寄与したとも考えられます。

そんな『風俗奇譚』が1963年には、「全国ホモのハッテン場」の情報を取り上げています。
『風俗奇譚』に続いて1970年代に次々と創刊された『薔薇族』や『アドン』『さぶ』等のマイノリティ向け雑誌も「ハッテン場」の情報を取り上げ、言葉そのものとその意味が、全国的に認知されるに至りました。
その場所に出向くことによって、同じ志向の人との出会いが期待できたのです。
またゲイ同士の文通募集の欄などもあり、出会いの可能性が狭いマイノリティの出会いが叶う可能性も提供していました。

ハッテン場は公園であったりサウナであったりしたのですが、風紀の乱れを指摘する声や「ホモ狩り」と言われるゲイ・バッシングの横行によって、それまでのハッテン場は平和なものではなくなったのです。
時代は流れ、ゲイのみならずレズビアンのような同性愛者やバイセクシャルといった少数派も、声を上げるようになりました。
またトランスジェンダーへのノーマルな人々の理解も深まりました。
時を同じくして世の中がネットでの出会いの場や交流会のセットアップに理解を示して利用する時代が訪れました。
これは同性愛者の出会いの場を拡大させることにもつながりました。
とはいえパソコン環境の有無や若干のスキルなどが必要であり、まだまだ一部の人の出会いを助けたにすぎませんでした。

これがスマホの浸透によって、画期的に広がりを見せたのです。
スマホのアプリは扱いが簡単で、誰にでも利用しやすいものです。
同性愛者の出会いのためのアプリも現れ、多くの利用者を獲得しています。
多種多様な志向をカテゴライズし、自分の求めている相手を絞り込むことも可能です。

「ハッテン場」は、リアルな存在から、バーチャルの中に存在するようになったのです。
しかしバーチャルで終わることはありません。
バーチャルはリアルに発展し、真の出会いを完結させるのです。
より安全に、そして確実に、出会いを求めることができるようになりました。

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